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「ぅわぁ…。何年ぶりだろう…」
例の『いつもの部屋』に行くと沖田がそう呟いた。
「そんな来ないんですか?」
「総司は一回行ったっきりだよな」
沖田はコクリと頷いた。
「ふーん…。いつもこの面子だけど土方さんやら近藤さんやら斉藤さんは行かないんですか?」
「あぁ。近藤さんにはおツネさんがいるし、一は興味ないだろ。土方さんはもっと高いとこ行くんだよ」
「へぇ…土方さんってあんま遊ばなそうなのに」
「「「土方さんが遊ばない!?」」」
「ぶっ!ないないないない!」
沖田は爆笑だ。
「土方くんは昔から大の遊び好きだよ。喧嘩上等、女上等みたいなね」
山南はいつの間にか明里を呼んで、飲んでいる。Business Center for Correspondence Address | easyCorp
「そうなんですかぁ」
あの土方さんが………ぷっ!
美海は1人でニヤリと笑う。
原田も永倉も芸姑を呼び、酌して貰っている。
沖田と美海は芸姑は呼ばず、二人で喋りながら飲んでいた。
美海さんは何をしに来ているんだ?
ふと美海は明里と目が合い、手を振る。明里はニカッと笑い、手を振った。
そ ろ ば ん あ り が と う !
口パクで明里は美海に言う。
い い え !
二人はニコニコしている。
沖田はその様子を隣で見ていて深刻な顔になっていた。
こ の ま え あ りがとう?
いい え?
なにが!?この前何があったんですか!?
沖田には「そろばんありがとう」が「このまえありがとう」に見えたらしい。
再び美海が口を開く。
ど う で し た ?
語尾は頭を傾けている。
どうでした?かな?
あの傾きかげん……かわいい!
沖田は末期のようだ。
明里をチラリと見ると頬を染めている。
えぇ!?なんですか!?そういう関係!?
沖田の中にはもういかがわしい考えしか渦巻いていない。
美海はニコリと笑うと一礼した。山南の胸元を見るとちゃっかり算盤がしまってある。
未だ沖田は考えているようで表情がコロコロ変わったと思うと唸り出す。
その様子に気づいたようで美海は声を掛けた。
「何一人百面相してるんですか?」
「ぅわぁあ!」
沖田はいきなり喋りかけられ驚いたようで情けない声を出した。
「なんなんですか。人を化け物みたいに」
美海は変な物を見る目で見ている。
「い…いや…なんもないです…」
美海さんは男として新撰組にいるから自分を男と思ってしまっているとか?
女だと思ってないんじゃないか?ここに来るぐらいだし…。
「ふーん?変なの」
もしも…もしも美海さんがこっちに来て、道を間違えてしまったなら…。
女性しか好きになれないなら…
もう私に勝ち目はありません!
勝手な妄想だ。
「おかしい…」
「どうしたんですか伊東先生?」
ここは伊東の部屋。
伊東と藤堂が話している。
「いや…。立花くんなんだが、握手した時に私の腕に例のじんましんが出たんだ」
伊東は腕を見る。
「あの、女に触れたらでるっていう?」
「あぁ。おかしい。今まで女に触れた以外でじんましんは出たことがないんだ」
「つまり美海が女って言いたいんですか?」
「あぁ」
「いや!ないないない!あんな馬鹿強い女いないですよ!」
藤堂は爆笑している。
「そんなに強いのか?腕はかなり細かったし手にはそこまで豆がなかった」
「あぁ。あいつ来たときから強かったんですよ。羨ましいかぎりだ。一番隊隊長の沖田や二番隊隊長、永倉、三番隊隊長の斉藤には負けますが、俺よりは強いかもしれない」
「ほぅ」
「あ!後で紹介させますね!」
「あぁ」
伊東は微笑んだ。
まだ、立花が男だとは決まったわけではないな。俺のじんましんが出たんだ。
立花が引き金になるかもしれないな。
ニヤリと伊東は笑った。
バタバタバタバタ!
「ひっじっかったっさー―――――――ん!」
スパーン!
カランッ
「ぅお!?ななななんだ!?」
いきなり沖田が入ってきたため土方は驚いたのか煙管を落とした。
部屋の中の煙が一気に外へ出る。